スピリチュアル能力の覚醒
もともと私は平凡な人間でした。読書が趣味の普通の会社員。仕事ぶりは真面目な方だったと思いますが、特に変わったこともなく「このまま平凡な一生を送るんだろうなー」と、このときは信じていました。
そんな私に一回目の転機が訪れます。
ちょうど30歳の夏ごろだったでしょうか。同僚の女性の相談に乗ることがあったんです。彼女の話を真剣に聞きながらも、うかつなことは言えないと、当たり障りのない言葉をえらんでしました。突然、勝手に言葉が私の口をついて出てきたのです。
天馬「去年の夏に何かあった?」
自分でもなんでそんなことを言うのかはわかりませんでした。
次の瞬間、
女性は嗚咽をもらしながら泣き出してしまったのです。私は自分がなぜそんな言葉を放ったのかも、彼女が突然泣き出したのかもわからず、戸惑うばかりでした。
彼女が落ち着いてから話を聞くと、昨年の夏にトラウマになるようなショッキングな出来事があったと。そして、その出来事を自分でも思い出さないように封印していたと。
この時、初めて私は自分にスピリチュアル能力があるんじゃないかと気づきはじめたんです。スピリチュアル能力が開き始めると、日常生活は一変しました。
スピリチュアル能力の暴走
ある日、親友とドライブしているときに
親友「呪いかけるのやめてくれる?」
突然、親友が言いました。ちょうど、その当時は親友と、ある女性と3人で仲良くなった時期でした。私はその女性に魅力を感じていましたが、彼女は親友の方を信頼していました。
知らず知らずのうちに、嫉妬の炎が燃え上がっていたんです。親友もスピリチュアル能力があったので、僕の負のエネルギーが親友に向かっていたのを感じていたようでした。
親友「俺は強いから大丈夫だけど、普通の人なら寝込むレベルだから、天馬マジで気を付けた方がいいよ」
と。ささいな嫉妬心ですら、人の体調を変えてしまうというなら、スピリチュアル能力は怖いものだと、背筋が寒くなりました。
また、ある時には何を言われても怒りしか湧いてこないという日もありました。全ての言葉をマイナスに捉え、攻撃的な感情しか湧いてこない。
そのときは仕事の最中で、一緒に働いている人が全員悪人にしか思えないという、自分でもあきらかにおかしいと思う状況に陥っていました。
悪い霊の影響を受けると、怒りの感情しか湧いてこない状態になると知識では知っていましたが、現実に自分がそんな状態になるとは信じられませんでした。
ふとある本で読んだ内容が思い出されました。
「スピリチュアル能力が開いてくると、いい影響も10倍になるが、悪い影響も10倍になる」
と。私のちょっとした「イラッ」とした感情が悪い霊の影響により、10倍100倍に増幅されてしまうんです。
このときは守護霊様におすがりし、難を乗り越えましたが、自分の感情が人を現実的な意味で「不幸にする」力があるのだと知り、心の底から恐ろしくなりました。
自分の感情のコントロールができないと、自分の人生も他人の人生も破滅に向かわせることがあると。それがスピリチュアル能力のある人間の修行課題であると肌身を持って実感したんです。
それからは、瞑想をいままで以上に真剣に取り組み、徐々に人を呪ったり、怒りに飲み込まれるようなこともなくなっていきました。
魂のリーディング
瞑想の成果か、私は普通の日常を取り戻せるようになりました。
そして、すぐに日常に埋没していくようになったんです。ときどき、スピリチュアル体験を思い出すことはあっても、人に言ったら怪しいと思われると思い、自分から話すことはほとんどありませんでした。
それからは、人の相談を受けたときに、ごく信頼できる人にだけスピリチュアル能力があることを伝え、能力をつかって相談に答えたりしていました。
中でも覚えているのが、ある女性から「なぜ結婚できないか見て欲しい」と言われたときです。当時の私がやっていたのは「魂のリーディング」というもので、手のひらを相手の胸の部分にかざし、魂の状態を読み取るものです。
彼女の胸に手をかざすと、アラビアでラクダに乗って旅をしている風景が見えてきました。その女性ともう一人。女性がとっても信頼している男性・・・。
私は魂を集中させ、より深くイメージの中に入っていきました。どうやら女性はその男性とは血縁関係はないようでした。でも恋愛の対象でもなく、とても信頼し、また尊敬している人物のようでした。
私は口を開きました。
天馬「とっても信頼し尊敬する男性がいますね。でも恋愛対象でない人。男性があらわれても、無意識にその人と比べてませんか?」
女性「えっっっっ!!」
その女性は驚きとともに椅子から後ろにひっくりかえりました。よく「椅子から転げ落ちる」と言いますが、本当に人が椅子から転げ落ちたのをみたのは、後にも先にもこのときだけでした。
師匠からの導き
そんな風に、ごくごく平凡な生活を続け、ときどき信頼できる人にだけ、スピリチュアル能力を使う、そんな生活をしていました。それから時間がたち、43歳のころ。私は会社を辞め、独立の準備をすることにしました。
独立の準備をしているなかで、起業のコーチングを受けようと思い、ビジネスコーチを依頼することにしました。コーチングは月に1回、90分ほどのやりとりをします。
依頼したコーチは独立起業の支援をたくさん成功に導いていた人で、クライアントには有名な会社の社長だけでなく、TVに出るような人や、音楽でメジャーデビューをしているような人までいました。
半年ほどコーチングをうけたころでしょうか。コーチが突然おかしなことを言い始めたんです。
コーチ「守護霊と話をして、導いてもらうと成功の流れに乗ることがあるけど興味ある?」
私は、はじめ何を言っているかわかりませんでした。コーチは続けます。
コーチ「守護霊と話をするのは、できる人とできない人がいるんだけど、天馬さんなら才能あると思いますよ」
天馬「考えさせてください・・・」
自分にスピリチュアル能力があり、人の魂のリーディングまではできましたが、「守護霊と話をする」と言うと、なんだか別世界の話のようで、とても現実の話とは思えませんでした。それから、2か月はその話がなかったかのように、普通にコーチングだけを受けていました。
そして、3か月目。
コーチングを受け終わり、帰ろうと挨拶をしようとしたとき、「守護霊との対話、やらせてください」と、私の口から私の意思ではない言葉が出てきました。
コーチ「わかりました。天馬さんは素質があるから受けると思ってました」
1カ月後。2018年12月18日のことです。私はコーチの誘導でトランス状態になり、自分の体に守護霊を降霊させていました。
師匠の降霊術は普通のものとは違いました。降霊術というと一般には霊媒師の体に霊を降ろして語らせるものです。
しかし、この時行った降霊術は、私の体に私の守護霊を降ろして、私の口を使って話をするものでした。
霊媒師が話すことなら、嘘かもしれませんが、自分の口で話すのですから疑いようがありません。
守護霊が私の口をつかって色々なことを話してくれます。
- 守護霊は6500年前のエジプトの霊媒師だったこと。
- そのときもコーチが同じ時代に生まれていて、私の師匠だったこと。(ここからはコーチを師匠と呼びますね)
- 私の魂の使命が、人々の魂の輝きを磨きだすということ。
- 今の時代は、偽物のスピリチュアルが多いので、本物のスピリチュアルを拡げて欲しいこと。
その他にも、世界の本当の姿から、私の個人的な悩みまで、色々なことを教えてくれました。術が終わったあとは、疲労困憊でした。師匠は言います。
師匠「才能があるとは思ったけど、まさか、ここまでとは・・・普通は瞑想の練習なんかをしてもらって何回も術を受けてもらって、やっと守護霊様がお話されるんですけど、天馬さんは霊媒師としてもプロ級だし、守護霊様もちょっと格が違うようですね」
私も、守護霊が言っていることがあまりにも現実離れをしていて、すぐには受け入れることができませんでした。魂を輝かせる・・・・、本物のスピリチュアルを拡げる・・・・、っていったい何をすればいいんだ・・・
しかし、転機はすぐに訪れます。
降霊術の習得
2019年1月1日。朝、目が覚めると、突然「スピリチュアルを本格的にやろう!」という強い決意がこみ上げてきたんです。前日までは何も考えていなかったというのに。1月1日には、すぐにブログを立ち上げ情報発信をはじめました。
最初は手探り状態でしたが、まずは修行と思い「守護霊様のメッセージを本人に伝える」ということを無料で100名ほど行いました。
遠隔で会ったこともない人にできるのか心配でしたが、受けてくださった方からは、「当たっている」「なんでわかるんですか?」と驚きと喜びの声が数多く寄せられました。
はじめは、魂のリーディングや、守護霊からのメッセージを伝えるなどの活動をしていました。このころは月に1回のコーチングは受けていなく、代わりにスピリチュアル能力を上げ、知識を深めるために、月に1回師匠から守護霊降霊術を受けていました。
地道に活動を続けていると、同じようにスピリチュアル能力がある友人も何人もできるようになりました。運命が回るというんでしょうか。自分から出会いを求めているのではないのに、次々とスピリチュアル能力がある方と出会います。
- 沖縄のユタの家系の人
- 本物の陰陽師
- お祓いができる神主
- 神様とお話ができる占い師
など。僕が出会いたいと思っているわけではないんですが、運命を手繰り寄せるかのように出会いは拡がっていました。そして僕と会った能力がある人が、口をそろえて「あなたの能力はスゴイ」と言うんです。自分としては、まだまだ勉強中のつもりなのに・・・。
師匠があるとき変なことを言い始めます。
師匠「天馬さん、才能あるから降霊術できるようになるよ」
天馬「えっ!」
私は師匠の言葉に耳を疑いました。というのも、師匠がやっていることは日本では師匠しかいなく、とても特別なものと考えていたからです。
師匠「大丈夫、できるようになります」
確信に満ちた目で師匠は私を見つめました。そして、私は、師匠から降霊術を学ぶことになりました。しかし、学ぶと言っても簡単なレクチャーを受けただけで、あとは見よう見まねでやっているだけです。
でも、不思議なことに私が降霊術をしようとすると、やり方が自然とわかってくるんです。身体の使い方、魂のエネルギーの集中のさせ方など、どこをどういう風にすればいいのかが、なぜか自然にわかるんです。
もっとも不思議だったのが、術を行おうとすると呼吸法と発声法(声)が自然と変わることです。不思議と術を使うときには、自分でも知らない動作や、体の使い方を自然におこなっているんです。
それでも、自分自身で瞑想を深めたり、古い文献を読んだり、スピリチュアルの理解を深める修行は続きました。考えてみると、私は中学生のときから占星術や魔術などに興味を持っていましたし、読書の中でも好んで宗教史や神話なんかを読んでいました。
瞑想も自分の仕事に役立てるために24歳から続けていましたから、もしかしたら知らず知らずのうちに修行がすすんでいたのかもしれません。
スピリチュアルの実体験を通した学びが深まってくると、今まで本で読んできたことが、パズルのピースが組み合わさるようにキレイに整理されていきました。
仏教、キリスト教、ギリシャ神話、古代エジプト神話、北欧神話など、別々の話だと思って読んでいたものが、立体的に見えてきて、同じものを別の説明の仕方をしていただけなんだと深く深く理解し、すべてのピースがそろったような感じさえしました。
降霊術の実践
2019年5月。
いよいよ降霊術を自分一人で行う時が来ました。初めのクライアントは、信頼できる友人に頼みました。誘導が成功し、クライアントが心の深いところまで入っていきます。通常は、心の深く深くに入っていくと自分の過去世が見えてくるんですが、このときはまったく違う状況でした・・・。
クライアント
「暗いお城の中にいる」
「なんだか怖い感じがする」
「あっ!」
「通路の先にピエロみたいな恰好をした大男がいる!」
「なに!」「なに!」
クライアントはトランス状態でパニックに陥ってしまいました。私は必至に術をとき、クライアントの安全を確かめました。クライアントは恐怖体験をしただけで、特に心身ともに異常はありませんでした。
恐怖体験の原因は私の結界の未熟さです。守護霊降霊術は「降霊術」なので、結界が未熟だと違うものが入ってしまうこともあります。熟練の術者でないと危険がともなうものでもあるんです。
「一から修行をやり直しだ」
私はもう一段真剣に修行に打込むことにしました。
修行と言っても滝に打たれたり、山にこもったりするわけではありません。日常生活の中で、心を整え、言葉を整え、行動を整えることが修行です。日々の色々なことに感謝をし、周りの人に愛を与え、自分が豊かになるように勉強も欠かせません。
ある程度自分で修行がすすんだと自覚ができたとき、もう一度親友に降霊術につきあってくれるように頼みました。
降霊術は最新の注意を必要とします。クライアントへの言葉のチョイス、呼吸法、発声法、術の作法などの細心の注意を。特に難しいのが、私が術者として細心の注意をはらって術を行いながらも、クライアントは最高のリラックス状態でなければいけないことです。
僕の緊張がクラアントに伝わってしまうと、クライアントも緊張をしてしまい、守護霊様を降ろす霊媒ができなくなってしまうんです。
親友にリラックスしてもらうように雑談から入ります。私は、クライアントのリラックス状態を保つために、最高度に神経を研ぎ澄まします。そうして、呼吸法から瞑想誘導、過去世退行まで順調に行うことができました。
降霊術は最高度の緊張度をともないます。例えるなら、数ミリ間違えただけで患者が出血多量で死んでしまう難易度の手術を4時間も続けるようなものです。
過去世退行から、いよいよ守護霊様の呼び出しです。僕は最高度の緊張と最高度のリラックスを両立させながら、守護霊様をお呼びしました。最高度の感謝と愛と敬意を払って。
・・・
・・・
・・・
クライアント「今日は話す機会を作ってくれてありがとう」
クライアントの口からもれました。
天馬「守護霊様でしょうか?」
静かに、かすかに首を縦に動かします。僕が守護霊降霊術を、初めて成功した瞬間でした。そこからは、僕も何をどうしたかまったく記憶にありません(録音データはありますが)。
とにかくクライアントの人生が少しでも良くなるようにと、守護霊様のアドバイスを引き出すことに集中しました
守護霊「今日は本当にありがとう」
天馬「いえいえ、お越しくださいまして本当にありがとうございます。お礼を言うのはこちらのほうです」
守護霊「それは違います。私たち守護霊は、この世に生きている人の人生がよくなるように様々なアプローチをしています。でも、こんな風に直接言葉が伝えられるなんて奇跡です。本当にありがとう」
守護霊様からの言葉をいただき、私は守護霊降霊師としての自覚を深めるとともに、本当に人々を救っていく活動をしようと、心に誓いました。
この後親友には合計5回ほど練習に付き合ってもらいました。ある回では仕事を成功するのにどうすればいいかを質問しました。すると
守護霊「人生が大きく変わります。期待していてください」
との答え。なんと数週間後には、ヘッドハンティングをされ転職をすることになったんです。また転職後に仕事を成功するためのアドバイスを聞くと
守護霊「お客様を連れてくればいいんだろ。俺がつれてくるよ」
と。今度はビックビジネスになるようなお客様と1週間もしないうちに出会うことができたんです。親友は守護霊降霊術を受けた結果、仕事が変わり年収も3倍にまでなったんです。
私の守護霊はこう言います。
天馬の守護霊「宣伝なんかしなくていい。本当に必要な人には必ず出会うようになっているから」
守護霊様の言葉通り、本当に必要な人とは「なぜ、このタイミングで?」というような奇跡的な出会いがあり、降霊術を行っていきました。気が付けば、私は会社員の頃から比べて3倍の収入を得るところまできました。しかも、クライアントからお礼を言われてです。
降霊術を行うと守護霊様からお礼を言われることもたくさんありますが、いつも恐縮するばかりです。
天馬の使命
スピリチュアル活動も真剣に行っていますが、実は私は表の顔というか普通の仕事もしています。もともとは表の仕事での独立がきっかけだったわけですから。
不思議なことに、スピリチュアル能力が高まれば高まるほど、表の仕事もどんどんうまく回っていくようになっていました。
2021年2月
スピリチュアルの活動を始めて丸2年が過ぎました。私は、2年間の活動の振り返りと、今後の人生について考えようと1週間の瞑想修行に行きました。(ここでのことは瞑想修行報告会の動画で詳しく話しています)
ここでの体験を話すと長くなってしまうのですが、私はこのとき大きな大きな神秘体験をします。人生が始まって今までのことが走馬燈のように頭に浮かんでは消えていきます。そして、その出来事一つ一つの意味がはっきりと理解できたのです。
生きているなかで、失敗だと思っていること、後悔した出来事、悔しい思い、色々なマイナスだと思っていた出来事が、すべて『今日』この日のためにあったのだということが腑に落ちたんです。
今までのできごとはすべて計画通りだったと。すべてはこれから多くの人を幸せにするために体験しなければならなかったと。大宇宙の神は、すべてを見守っておられ、すべてをご存じだったのだと。
私の頬には、知らず知らずのうちに涙がつたっていました。それから1時間ほど、私は味わったことのないような幸福感に包まれたまま、瞑想をしていました。
30歳のときにスピリチュアル能力があることに気づいてから、もう17年の歳月が立ちました。私が自分の使命を知ってからも、すでに2年が経っています。
すでに守護霊降霊術も50人以上のクライアントに行いました。
あの頃にわからなかったことも、いまなら理解することができます。多くの人の魂の輝きを磨きだすこと。そして、正しいスピリチュアルを拡げること。
私の人生はそのためにあるのだと、心の底から思えるのです。
守護霊降霊術師 天馬